こんにちはマサです。
機械加工を携わってみると度々生産に追われる事が多いかと思われます。
特に繁忙期になると、生産が多くて他に手が回らないですよね。
機械加工問わず、仕事をしていると誰もが経験する事ではないでしょうか。
忙しい時期にもし機械が故障してしまったら生産停止になり、納期対応に追われる事になるでしょう。
そうなれば残業や休日出勤などでカバーする事になり、大切なプライベートの時間が削られてしまいます。
今回は最終的には自分を助ける事になる日常点検作業についてお話したいと思います。
関連リンク
日常点検の重要性
定期点検の中には主に日常点検、月次点検、年次点検があります。
僕的には毎日行う日常点検が一番重要に思えます。
なぜなら機械の大きな故障はほとんどの場合前兆があるからです。
毎日点検していないと気が付かない事がほとんどで、故障してから気付くことになります。
故障する前に上司や先輩に報告し、時間がある時に修理業者に対応してもらえればいいわけですから気持ち的に楽になるでしょう。
自分自身を助ける意味でも日常点検は特に重要です。
日常点検のやり方
日常点検は会社によってやり方が違う場合が多いでしょう。
その場合は会社のルールに沿って行えばいいのですが、小さな町工場等では日常点検はしない所もあります。
スタンダード的な日常点検のやり方を紹介します。
リスト化した点検項目をチェック
日常点検の頻度を設定しましょう。
多くの場合、日々の作業の開始前や後に行われるのが一般的になります。
リスト化した点検項目を元に問題ないかチェックします。
主な点検項目
主な点検項目は次の通りになります。
毎日点検するのでチェック欄はレ点にするなど簡単にするのがコツです。
部品の摩耗
機械を動かしていると部品と部品が擦れあう箇所があります。
部品の摩耗状態をチェックして消耗が激しい時は早めに交換します。
簡単に交換できる部品は自身で交換出来ますが、難しい所は上司に報告して修理依頼を組んでもらいます。
異音
次に機械の動作チェックを行います。
もしいつもと違う音が聞こえたら注意が必要です。
例えば「ギ―ギ―」と異音がしたら何か問題がある証拠です。
そのまま使用を続けると機械の故障に繋がるので、上司に報告しましょう。
油漏れ
機械には、潤滑油、切削油(クーラント)、冷却油、油圧オイル等、様々な油を使用します。
ホ-ス管から供給されるので、亀裂が入っていたり、劣化したりすると油が漏れます。
特に油圧ホースは、少しでも亀裂があったら圧力に負けて破裂するので注意です。
油が漏れている箇所をチェックして、上司に報告しましょう。
点検項目を記録
点検したら記録に残しましょう。
記録を残しておくと設備故障が発生した時にいつから前兆があったのか見返す事が出来ます。
再び同じ故障が発生するリスクが格段に減ります。
緊急対応と報告
機械がいきなり何の前触れもなく故障する事もあります。
注意事項として自身で復帰させようとしてはダメです。
故障の原因が分からなくなるからです。
そのままの状態で出来るだけ早く上司に報告して指示を待ちましょう。
上司に報告の仕方
上司はとても忙しい立場の人が多いです。
報告する時は要点(大事な事)だけ話しましょう。
5W1Hで話すととても伝わりやすいです。
5W1Hとは
例文として
「8時30分頃、私が〇〇の機械で作業をしていた所、非常に大きい異音がした為、緊急停止しました。」
このように要点だけ話してもらうと上司はとても指示がしやすいです。
緊急対応の仕方
どうしても緊急で対応しなければならない時もあるでしょう。
自身で機械を復帰出来る時は異常な箇所をカメラもしくはスマホ等で撮影しましょう。
before-afterを撮影して上司に緊急対応した事を報告しましょう。
一般的な上司なら事後報告でも問題なく処理してくれます。
報告しないと怒られる可能性があるので注意した方がいいです。
日常点検を行いプライベートが充実
機械の故障は大切なプライベートの時間をい奪うことになりかねない事をお分かり頂けましたでしょうか。
多くの会社では日常点検は一般的に行われていますが、面倒くさい等の理由で「目くらチェック」にすると故障の前兆に気付かず最悪の場合数日間機械が故障で動かなくなります。
そうなると残業、休日出勤等で生産対応しなければならず、大事な時間が奪われていきます。
日常点検を確実に行い、アフター5と休日は自分の為に使いたいですね。
コメント