苦労して取った機械加工技能士の資格が年収に反映されるのでしょうか。
正直言いますが、会社によって大きい差があるのが現状です。
なぜなら、技能士の資格なくても機械を動かせるからです。
圧倒的な技術があるのに技能士の資格を持っていない人はたくさんいるでしょう。
「じゃあ技能士なんてなんのメリットもないじゃん」と思ってしまいそうになりますが、その疑問を本記事が解説します。
この記事で分かる事
- 機械加工技能士とは
- 技能検定の仕組みが分かる
- 機械加工技能士の年収事情
- 技能士の資格を取るメリット
機械加工技能士とは
先ずは機械加工技能士の事を知らない方に説明したいと思います。
機械加工技能士とは、簡単に言いますと「国に一定のレベルの技術力がある」と証明されたという事です。
上から、特級、1級、2級、3級とあり、上に行く程、取得が難しくなります。
今回の記事の内容は機械加工技能士の年収はどのくらいもらえるのか検証します。
機械加工技能士について
機械加工技能士とは次のような人を指します。
機械加工技能士(きかいかこうぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県職業能力開発協会(問題作成等は中央職業能力開発協会)が実施する、機械加工に関する学科及び実技試験に合格した者
引用元:機械加工技能士 – Wikipedia
試験に合格する事で技能士になれます。
機械加工技能士の受験資格
機械加工技能士の試験を受けるには決められた受験資格が必要です。
簡単に言いますと機械加工を始めたばかりの人は受験資格がないです。
受験資格はどのような人が得られるのか紹介します。
- 特級 1級合格後、5年実務経験
- 1級 実務経験7年以上
- 2級 実務経験2年以上
- 3級 実務経験6か月以上
受験資格に至っては以上のようになります。
機械加工技能士の試験内容と合格率
機械加工技能士の試験内容は次のようになります。
学科試験
- 特級 5択マークシ-ト方式(50問 試験時間2時間)
- 1級 〇×問題(25問)4択マークシ-ト方式(25問 試験時間1時間40分)
- 2級 〇×問題(25問)4択マークシ-ト方式(25問 試験時間1時間40分)
- 3級 〇×問題(30問 試験時間1時間)
実技試験
実技試験は各種受ける技能士試験によって異なる
試験内容
- 課題図面を渡され、時間内に製品を作る試験。(普通旋盤、NC旋盤、フライス盤、NCフライス等)
- 要素試験という各機械の重要な事を時間内に出来るかの試験。(マシニングセンタ)
計画立案作業試験(旧ペーパ-テスト)
機械加工の技術的な理解度を示す試験
午前と午後に分かれ学科試験の後に実施される事が多い
- 加工工程立案
- ワークの取付け方法の決定
- 工具の選定
- 工具経路
- プログラミング
- 試し削り
実技試験は実技と作業テストの合計で合格が決まります。
機械加工技能士の平均合格率
機械加工技能士の平均合格率は例として令和元年の平均合格率を紹介します。
- 特級 13.7%
- 1級 30.9%
- 2級 28.3%
- 3級 47.6%
参考資料:000653258.pdf (mhlw.go.jp)
僕も合格するまでに相当勉強しました、
僕が合格することができた資料はAmazonで購入出来ます。
試験合格したらどうなる?
試験を見事に合格すると、賞状と技能士勲章が授与させます。
また別途お金を払うと僕のような持ち運び便利なカードを作ってもらえます。
技能士は合格した人しか名乗る事が出来ません。
国に認められた証なので、技能士として胸を張って仕事に取り組む事が出来ますよ。
機械加工技能士の資格を取るメリット
機械加工技能士の資格を取るメリットは会社によりますが、優遇してくれるからです。
優遇してくれる会社は、職能給や能力給等で基本給に反映されます。
地域別や役職、会社によって違いがありますが、平均600万円で、管理職や高度な技術を持ってる人は平均700万円と言われています。
機械加工技術があると評価され、基本給も高く設定してくれる場合が多いです。
ただし、これらの数字はあくまで一般的な目安であり、実際の給与は様々な要因によって変動するので参考程度にして下さい。
機械加工技能士を評価しない会社
機械加工技能士を評価の対象にしない会社も存在します。
平均年収は400万円ぐらいです。
苦労して機械加工技能士の資格が評価されないので、工場内でも無理して取る必要がないと思う人が多いです。
以前僕が就職活動をしていた時に面接官に「機械加工技能士って何?」って言われたことがあります。
機械を動かす自体は技能士の資格は必要としませんから、知る必要もないって感じでした。
さすがに技能士の資格が活かせないと分かったので見切りをつけました。
機械加工技能士の年収は今後上がるかも
機械加工技能士の年収は今後上がるかもしれません。
なぜなら、現在日本各地で人手不足が進んでいるからです。
さらに現在は半導体技術が進歩しており、技術者が必要とされています。
嘘偽りのない機械加工技能士の資格は紛れもない証拠なので、転職活動にとても有利なのは間違いありません。
年功序列の時代は終わりに近づいています。
1つの会社に居座っていては、自分の価値が分からないまま生涯を終えてしまうかもしれません。
自分はどれだけ世間に評価されているのか自分で確かめてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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